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備後の特産品・名産品

くわい

くわい

実から特徴的な芽が突き出たその姿から「(食べると)芽が出る」「芽出たい(めでたい)」に通じ、縁起物としておせち料理に加えられることの多い「くわい(慈姑)」。

クワイは、水田栽培される野菜の一種であり、ほっこりとした食感で、ほろ苦さの中に甘みが残る味わいが特徴です。

くわいの栄養や産地、代表的な料理

栄養成分の特徴としては、タンパク質が豊富なこと、カリウム、亜鉛、葉酸などミネラル分も多く含まれていることが挙げられます。

くわいの国内における代表的な産地としては広島県福山市、埼玉県越谷市などがあり、なかでも広島県福山市は生産量日本一の産地となっています。

くわいの代表的な調理方法といえば、おせち料理で目にするような「くわいの煮物(含め煮)」、くわいをそのままの形で揚げた「くわいの素揚げ」、スライスしたくわいを揚げる「くわいチップス」などがあります。

くわいの素揚げやくわいチップスはおかずの一品としてはもちろん、ビールにもよく合うため「家飲み」のおつまみとして、また福山市内の居酒屋もこぞって旬の時期の定番メニューとしてくわい料理を組み入れています。

福山でのくわいの歴史

日本には奈良期または平安期頃に中国から伝来されたという説がありますが、広島県福山市のくわいの歴史については、JA福山市Webサイト「生産量日本一の慈姑(くわい)」ページに下記の記述があります。

福山では古来、現在の千田町の沼地に自生していました。

明治35年ごろ、これを福山城周囲の堀に持ってきたのが栽培の始まりとされています。堀は、土地が新しく肥沃(ひよく)であったため、生育が良好でこの出来を見た農家が栽培に着目し、本格的に作るようになりました。

 

JA福山市Webサイト「生産量日本一の慈姑(くわい)」ページより引用

 

福山市産くわいを使った特産品加工品

当店が開発・販売を行う「くわいぽたーじゅスープ」は福山市産くわいを使用し、くわい独特の甘さ、ほろ苦さを活かしたご当地ポタージュスープです。粉末飲料なので一般的なカップスープ製品と同様、お湯で溶くだけで手軽にお召し上がりいただけます。

くわいぽたーじゅスープ

当店がくわいぽたーじゅスープの販売を開始したのが2014年のこと。おかげさまでそれからだんだんとお客様に味を知っていただき、嬉しいご感想をいただくことも多くなってきました。

  • 「懐かしい福山の味、くわいの味」
  • 「くわいのことをあまり知らなかったので良いきっかけになった」
  • 「縁起物がいつでも味わえて嬉しい」
  • 「くわいの印象は正直薄かったが、これからはおせちでくわいを食することを楽しみにしたい」
  • 「(くわいぽたーじゅスープを)お正月のおせちとセットで飲みたい」

 

本商品は当店インターネットショップでの販売の他、福山エリアのおみやげ品取扱店(JR福山駅構内のお店や道の駅など)でも販売しています。

関東エリアでは東京都・銀座にある広島県産品のアンテナショップ「広島ブランドショップTAU」にて冬季限定販売を行っておりますので、お近くにお寄りの際はぜひ一度商品を手に取ってご確認頂ければ幸いです。

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ねぶと(テンジクダイ)

ネブト

福山市で有名な小魚といえば「ネブト」。

「ネブト」は「テンジクダイ」の別名。福山市近郊、備後地域でおもに使われる呼称です。

備後の観光地として最も著名な「鞆の浦」の冬の風物詩「さよりの天日干し」に負けず劣らず、6月~9月頃に旬を迎える「ネブト料理」はさながら夏の風物詩。

「ネブトの唐揚げ」「ネブトの南蛮漬け(酢漬け)」などは、福山市内の飲食店・ご家庭問わず、極めて一般的な料理です。

食味についてですが、ネブトはクセのない白身の魚で、小魚だけに身は少ないですが味の良いことで知られています。甘みもありますので練り物などにも使用されます。

調理の際は、頭部の「耳石(じせき)」と呼ばれる固い部分を取り除き、残った身の部分を使用します。例外的に、当店の商品「ねぶとせんべい」では耳石の部分や骨までも丸ごと活用して食べられるように加工していますが、唐揚げ、南蛮漬けなどの料理ではやはり石のように固い頭部は使用しません。

福山市では「ふくやま生まれ」という地産地消推進のためのシンボルマークが設けられており、あさりやチリメン・いりこ、鯛、各種甲殻類の他、福山市の沖合全域で漁獲されるネブトも対象となっています。

ネブトの知名度

前述の通り、福山近辺・瀬戸内地域ではポピュラーな魚であるネブトですが、全国的な知名度は残念ながらそう高くありません。

地元では現在、備後圏域の沿岸4市(広島県福山市、尾道市、三原市、岡山県笠岡市)、漁業関係団体と道の駅等が連携して「備後フィッシュ」という新ブランドを新たに立ち上げ、備後の漁師1,000人によって選ばれた、ネブトを含む25種の魚を始めとする地魚の消費拡大や流通促進につなげる活動などでも認知度アップを狙っています。

☆備後フィッシュについて

備後フィッシュ – 備後圏域連携協議会

当店・ぬまくま夢工房でも、かねてより地元産の海苔やちりめんなどを使った商品開発・販売活動を通じて地魚および地元福山市のPRに努めています。

ネブト関連の商品としては、講師として参加した市内小学校のふるさと学習の過程から誕生した「ねぶとのふりかけ」や、前述の「ねぶとせんべい」があります。

ネブトがどんな味か気になった方は、ぜひ福山にいらして、料理人たちが思い思いに腕をふるったネブト料理を召し上がってみてください。

 

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保命酒(ほうめいしゅ)

保命酒

保命酒は古来瀬戸内の重要港であった鞆の浦(広島県福山市)で江戸時代初期に誕生した薬味酒です。もち米をベースとしたみりん酒に桂皮など16種類のハーブを漬け込んだお酒で、酒類の分類ではリキュールに該当します(アルコール分14%)。

保命酒と書いて「ほうめいしゅ」と読みます。古い文献では「芳命酒」として登場する場合もあります。名前の語源には諸説ありますが、「延命保寿」の意から「保命酒」と呼ばれるようになったとされる説がもっとも有名です。

起源について、大阪の漢方医の子息・中村吉兵衛という人が、鞆の津(鞆の浦)で造られていた「吉備のうま酒」というお酒に出会い、現在でいうみりん酒のようなこのお酒に中国産の生薬を漬け込んだのが始まりとされています。

以降、鞆の浦に移り住んだ中村家は現・太田家住宅の場所に居を定め、この地にて保命酒(当時の名称は十六味地黄保命酒)造りを始めることとなります。

江戸時代、保命酒は福山藩の庇護を受け、藩の御用酒、備後の特産品として全国にその名を広めました。幕末には黒船来航で知られるペリー提督一行の饗宴の際、食前酒として用いられたことでも有名です。

保命酒にはヒトの必須アミノ酸9種類がバランスよく含まれています

保命酒は桂皮などの薬味16種をみりん酒に漬け込み、じっくりと成分を抽出させて造り出されます。

麹の糖化力によって米の旨みを充分に取り出し、米由来の甘みと浸透圧がかかることによりエキスが抽出されます。

これに含まれる必須アミノ酸9種類(※)を含む18種類のアミノ酸はコクを与えてくれるばかりでなく、身体に嬉しい成分であることが知られています。これにはベースとなる良質のみりんを造ることが何より欠かせません。

※必須アミノ酸9種類・・・リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、バリン、スレオニン、トリプトファン

保命酒の飲み方についてですが、食前酒、食後のデザート酒として、冷酒グラスやぐい呑みグラスのような小さめのグラスで軽く1杯、またはお休み前におちょこで1杯、といった飲み方が著名です。

近年では、その独特な甘みと成分に注目が集まっており、アミノ酸をたくさん含む健康酒としての飲用はもとより、料理やお菓子作りの原料として和菓子・洋菓子問わず利用されるなど用途が広がってきています。

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ぶどう(沼隈ぶどう)

沼隈ぶどう

広島県の最東部にある福山市沼隈町は県内屈指のぶどう産地。

沼隈町では生食用のぶどうが栽培されており、地元では「沼隈ぶどう」という呼び名で親しまれています。

沼隈ぶどうの出荷シーズンは例年7月中旬から10月上旬あたり。沼隈町では「ピオーネ」「シャインマスカット」「ニュー・ベリーA」「安芸クイーン」などの品種が主として販売されており、お中元時期にはぶどう団地内の直売所に長蛇の列が並びます。

沼隈町産のぶどうは年間約1,000トンの出荷量と6億円超の販売高を誇っており、県内市場への出荷を中心として西日本の主要市場へ主に出荷されています。

沼隈のぶどうはそのほとんどが種無しぶどうであるため、お子さまからご年配の方まで幅広い世代の消費者に愛されています。近年は「シャインマスカット」や「瀬戸ジャイアンツ」に代表される「皮ごと食べられるぶどう」の人気が高まっており、値段はその他の品種に比べてやや高価ですが贈答用に最適と選ばれるぶどうです。

生食用ぶどうを美味しく食べるコツは、やはり新鮮なものを選ぶという点が第一。見分け方はとても簡単で、果梗(かこう)と呼ばれる軸の部分(ぶどう粒がついた枝のところ)が青々とした緑色であれば新鮮である証拠です。逆に、鮮度がなくなっていくにつれ果梗は段々と茶色になっていきます。

なお、ぶどうの保存については房付きのまま新聞紙などで包み、直射日光を避けた冷暗所での保存がベストです。冷蔵庫に入れっぱなしはおすすめできません。冷蔵庫しか保管場所がない場合は常温保存と同様に新聞紙で包み、野菜室で保存してください。

お召し上がりの際には、冷蔵庫で冷やして食べた方が好きな方、常温に少し戻して甘みをしっかり楽しみたい方、それぞれあるかと思いますが、近年のぶどうは糖度が高いものが多いので、どちらの食べ方でも美味しく召し上がれると思います。

いずれにせよ、なるべく新鮮なうちにお召し上がりください。

沼隈町産ぶどうを使った特産品加工品

沼隈ぶどうジュース

当店が製造・販売を行う「沼隈ぶどうジュース」は、本来生食用である沼隈町産のぶどう(ニュー・ベリーA)を100%使用しています。保存料や香料など添加物を一切使わない、自然の甘みをそのまま生かしたストレートジュースです。

沼隈ぶどうジュース

粒の選定や果梗の除去、搾汁作業など、ほとんどの工程を手作業で行うため大量生産は難しいですが、例年500本前後の本数を製造しており、おかげさまで毎年完売状態が続いております。

本商品の販売について、当店インターネットショップや実店舗で販売の他、地元である福山市の道の駅(道の駅アリストぬまくま、広島県福山市沼隈町常石1805番地)などでお買い求めいただけます。

 

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あんず

あんず初夏に旬を迎える、甘酸っぱい味わいのアンズ(杏/杏子)。

西日本有数の産地、広島県福山市田尻町で栽培・収穫されるアンズはその品質の良さから「広島大杏」の称号を受けており、福山市からもブランド認定を受けている同町の特産品となっています。

瀬戸内の春を告げるアンズは、うす桃色のかわいい花を咲かせ、初夏にオレンジ色の甘酸っぱい実をつけるさわやかな味わいの果実です。収穫された果実は、その多くがジャムや菓子などの加工品に使用されます。

田尻町のアンズの歴史については、300年ほど昔、瀬戸内海に面する田尻町・円明寺の住職が、九州豊後の国からアンズの種を持ち帰ったのが始まりとされています。

田尻町では街路樹としてもアンズの木が植えられており、春になると町中があんずの花のピンク色に染まります。毎年3月にはアンズのイベント「たじり杏まつり」も開催されています。