あんず
西日本有数の産地、広島県福山市田尻町で栽培・収穫されるアンズはその品質の良さから「広島大杏」の称号を受けており、福山市からもブランド認定を受けている同町の特産品となっています。
瀬戸内の春を告げるアンズは、うす桃色のかわいい花を咲かせ、初夏にオレンジ色の甘酸っぱい実をつけるさわやかな味わいの果実です。収穫された果実は、その多くがジャムや菓子などの加工品に使用されます。
田尻町のアンズの歴史については、300年ほど昔、瀬戸内海に面する田尻町・円明寺の住職が、九州豊後の国からアンズの種を持ち帰ったのが始まりとされています。
田尻町では街路樹としてもアンズの木が植えられており、春になると町中があんずの花のピンク色に染まります。毎年3月にはアンズのイベント「たじり杏まつり」も開催されています。