くわい

2017年12月29日備後の特産品・名産品

実から特徴的な芽が突き出たその姿から「(食べると)芽が出る」「芽出たい(めでたい)」に通じ、縁起物としておせち料理に加えられることの多い「くわい(慈姑)」。

クワイは、水田栽培される野菜の一種であり、ほっこりとした食感で、ほろ苦さの中に甘みが残る味わいが特徴です。

くわいの栄養や産地、代表的な料理

栄養成分の特徴としては、タンパク質が豊富なこと、カリウム、亜鉛、葉酸などミネラル分も多く含まれていることが挙げられます。

くわいの国内における代表的な産地としては広島県福山市、埼玉県越谷市などがあり、なかでも広島県福山市は生産量日本一の産地となっています。

くわいの代表的な調理方法といえば、おせち料理で目にするような「くわいの煮物(含め煮)」、くわいをそのままの形で揚げた「くわいの素揚げ」、スライスしたくわいを揚げる「くわいチップス」などがあります。

くわいの素揚げやくわいチップスはおかずの一品としてはもちろん、ビールにもよく合うため「家飲み」のおつまみとして、また福山市内の居酒屋もこぞって旬の時期の定番メニューとしてくわい料理を組み入れています。

福山でのくわいの歴史

日本には奈良期または平安期頃に中国から伝来されたという説がありますが、広島県福山市のくわいの歴史については、JA福山市Webサイト「生産量日本一の慈姑(くわい)」ページに下記の記述があります。

福山では古来、現在の千田町の沼地に自生していました。

明治35年ごろ、これを福山城周囲の堀に持ってきたのが栽培の始まりとされています。堀は、土地が新しく肥沃(ひよく)であったため、生育が良好でこの出来を見た農家が栽培に着目し、本格的に作るようになりました。

 

JA福山市Webサイト「生産量日本一の慈姑(くわい)」ページより引用

 

福山市産くわいを使った特産品加工品

当店が開発・販売を行う「くわいぽたーじゅスープ」は福山市産くわいを使用し、くわい独特の甘さ、ほろ苦さを活かしたご当地ポタージュスープです。粉末飲料なので一般的なカップスープ製品と同様、お湯で溶くだけで手軽にお召し上がりいただけます。

当店がくわいぽたーじゅスープの販売を開始したのが2014年のこと。おかげさまでそれからだんだんとお客様に味を知っていただき、嬉しいご感想をいただくことも多くなってきました。

  • 「懐かしい福山の味、くわいの味」
  • 「くわいのことをあまり知らなかったので良いきっかけになった」
  • 「縁起物がいつでも味わえて嬉しい」
  • 「くわいの印象は正直薄かったが、これからはおせちでくわいを食することを楽しみにしたい」
  • 「(くわいぽたーじゅスープを)お正月のおせちとセットで飲みたい」

 

本商品は当店インターネットショップでの販売の他、福山エリアのおみやげ品取扱店(JR福山駅構内のお店や道の駅など)でも販売しています。

関東エリアでは東京都・銀座にある広島県産品のアンテナショップ「広島ブランドショップTAU」にて冬季限定販売を行っておりますので、お近くにお寄りの際はぜひ一度商品を手に取ってご確認頂ければ幸いです。