小麦粉あれこれ・その1(強力粉や薄力粉の違いって?)

2020年8月24日コラム(読み物)

(画像:日清製粉 強力粉「カメリヤ」業務用 25㎏)

当店では福山市産バラの酵母を活用したパン種「ホシノ薔薇酵母パン種」の販売促進の一環として、小麦粉などをはじめとした製菓・製パン材料のインターネット販売も行っております。

その小麦粉について、当店にも寄せられる質問として「強力粉、薄力粉の違いは?」「小麦粉の種類が多くて、どれを選んだら良いのか迷います」といったものが挙げられます。

そこで今回は小麦粉の話。小麦粉の一般的な分類、商品の選び方について解説します。

小麦粉の分類

小麦粉は、粗たん白(粗蛋白)の数値(グルテンの量)により、「強力粉」「薄力粉」などに分類されます。

以下の表が一般的な分類です。

分類強力粉準強力粉中力粉薄力粉
おすすめの使用方法パンフランスパンなどのハード系パン麺(うどん、そば)菓子、料理
たん白(グルテン)の量多い中くらい中くらい少ない
たん白(グルテン)含有量の目安※粗たん白の数値(%)11.5~13.5%9.0~12.0%8.5~12.0%6.0~9.0%
商品の例
※当店で取り扱いのないものもあります
カメリヤ(日清製粉)
スーパーカメリヤ(日清製粉)
イーグル(日本製粉)
ヨット(日本製粉)
ゴールデンヨット(日本製粉)
クオリテ(昭和産業)
リスドオル(日清製粉)雪(日清製粉)
たけ(日本製粉)
フラワー(日清製粉)
バイオレット(日清製粉)
スーパーバイオレット(日清製粉)
ハート(日本製粉)
フレンド(昭和産業)
(小麦粉の分類・例)

※たん白(グルテン)含有量:粗たん白の数値(%)は、あくまで目安です。

上記の表は大まかな分類ですが、業務用途として選ぶ必要がある場合、ほとんどの小麦粉が「製パン用」「製菓用」など目的に特化した作り方をなされていて、さらに製パンは製パンでも「食パン向け」「テーブルロール向け」「フランスパン向け」、麺なら「うどん向け」「中華麺向け」等、具体的な用途を推奨するものが多いです。

上記の表に例として記載した商品は、お近くのスーパーでも比較的よく見かける銘柄だと思います。家庭向け商品については1kg単位に小分けパッケージされた商品がありますので、特にたくさんの量を必要としない限りはこうした小分け商品を使用する方が使い勝手がよいかと思います(業務で使う・フリーマーケットなどのイベントに出品するくらいの量の食品を作る、といった場合はもちろん、コストパフォーマンスの点で業務用サイズがおすすめです)。