食品栄養成分表示のナトリウム量から塩分相当量を計算(カシオ/keisan)

2017年8月3日コラム(読み物)

塩

食品パッケージの裏面にある栄養成分表示とは、エネルギー(熱量)や脂質、たんぱく質などの栄養成分が該当食品の一定量にどれだけ含まれているのかを知らせる表示です。

この表に記載が必要な表示項目は、「エネルギー(熱量)、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(食塩相当量)」とされています。

食品によっては「カルシウム」など義務表示項目以外の栄養項目が表示されていることがありますが、これは食品メーカー(製造元)が任意に記載しているものです。大方の場合、注目してほしい値がある場合に記載されています。

さて、栄養成分表示は平成27年4月より消費者向けに包装された加工食品と添加物(業務用加工食品は除く)に対し、表示が義務化されました(※)。

※加工食品の場合、2020年3月31日までが猶予期間(移行経過措置期間)となるため、現行で流通している商品においては旧制度に基づく表示を行っているものがあります。

表示の義務化と同時に細かい変更点が若干あるのですが、ことナトリウム量の表示についてはナトリウム量を「食塩相当量」に換算したものを掲載することが併せて義務化されています(これまではナトリウム量のみの表示か、併記して食塩相当量を欄外に記す等の表示がなされていました)。

つまり、新しい栄養成分表示では「ナトリウム量」の代わりに「食塩相当量」が表示されるということになるわけです(注意点:該当製品が食塩を使用していない場合はナトリウム量と食塩相当量の併記となります)。

日本人は諸外国の方に比べて食塩摂取量が多いと言われています。厚生労働省の公表する目標値では「男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満」となっていますが、これはあくまで目標であり、実際の摂取量をみると平均で10g超/日未満と言われており、かなりオーバーしている現状です。

世界的にみると、例えばWHO(世界保健機関)では5g未満/日未満を推奨していることなどから、やはり意識して減塩に努める必要のある人が多いと言えるでしょう(私も心当たりがあります・・・)。

となると、やはり塩分相当量の表示があるのは大変ありがたいです。この数値を参考に、食品摂取の栄養バランスを考えることができます。

ただ上述の通り、現在流通している商品には(当店の販売する商品も含め)、まだ食塩相当量表示に対応していないものも数多くあります。

そうした製品については、数式を使って自力で食塩相当量を計算する必要があります。

ちなみに、栄養成分表示のナトリウム量の数値を使って食塩相当量を計算する式は以下の通りです。

  • ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)

とまあ、計算すれば算出できるけど、その計算がいちいち面倒くさい・・・。

そんな方には以下のサイトをおすすめします。

生活や実務に役立つ計算サイト「keisan」(運営:カシオ計算機株式会社)

ナトリウム量(mg)から塩分相当量(g)を計算する(ナトリウム量を入力するだけで塩分相当量が自動計算されます)

上記URL先のWebサイト「keisan」では、そのサブタイトル通り、生活や実務に役立つ計算が満載です。今回の記事の内容とは全然関係はないですが、例えば、結婚記念日の計算や長寿の祝い年の計算、和暦・西暦の変換など、ユニークで実用的なコンテンツがたくさん掲載されています。興味がある方は、ぜひいろいろ覗いてみてください。

以上、今回はお役立ちサイトのご紹介でした。